Beauty Insights/Treatment

レディエッセの成分は何か、FDA承認はどこまでか

Cellinique · 編集チーム2026/5/30更新日 2026/9/2323 閲覧数
レディエッセの成分は何か、FDA承認はどこまでか

レディエッセ(Radiesse)は、顔のしわを埋めたり、手のボリュームを改善したりする注入型フィラーです。肌のハリを目的とした施術としても使われますが、部位と目的によって承認の有無と根拠が異なります。

主成分はカルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)微粒子で、骨や歯を構成するミネラルと同じ成分です。Celliniqueでは公式の施術名をシグネチャー RADIESSEと表記します。

3行まとめ

レディエッセはCaHA微粒子をジェルに混ぜて作ったフィラーです。

米国で承認された部位は顔のしわと手です。首・腕・腹部のように広告でよく見られる部位は、その承認に含まれていません。

5,081件の施術をまとめた資料では副作用173件が報告され、ほとんどが結節でした。

補う役割と肌のハリをあわせてみます

レディエッセは、くぼんだ部分や深く折れたしわを埋めるために使います。文献では肌のハリと、肌が引き締まって見える変化もあわせて扱いました。

このとき研究されたのは、CaHA成分だけを取り出した材料ではなく、CaHA微粒子をジェルに混ぜた実際の製剤です。したがって、別の成分の「コラーゲンブースター」と同じ施術としてまとめて判断するより、製品の成分と使用目的を確認する必要があります。

承認された部位と研究された部位は異なります

米国でレディエッセが承認された部位は顔のしわと手です。HIV感染で顔の脂肪が減った場合の補正も、別に承認されています。

部位・症状 米国承認の有無 確認する点
顔面のしわ・しわ溝 承認 ほうれい線などを含む中等度~重度の顔のしわ補正
HIV感染による顔面脂肪減少 別途承認 顔の脂肪が減った症状の補正
手 承認 顔以外で米国承認が確認された部位
デコルテ 米国承認に含まれない 首の下と胸の上の部位で、欧州連合では承認されている
首・足・腕・太もも・腹部など 米国承認に含まれない 臨床で用いられ、肌が引き締まって見える変化が報告されているが、比較研究で確認された根拠は不足している

ほうれい線は米国承認に含まれている部位です。ハリを目的に使うことは、承認された使い方だからではなく、別の研究資料を根拠に判断します。

最も多く報告された副作用は結節です

21編の論文に含まれる5,081件の施術をまとめた資料では、副作用173件が報告されました。全施術件数の3%に相当します。

報告された副作用 件数 副作用173件中の割合
結節 166件 96%
長く続いた炎症・浮腫 4件 2%
長く続いた赤み 2件 1%
過度な補正 1件 1%

結節は、しこりのように塊になる現象です。報告された結節のほとんどは外表には現れず、別の処置なしに消失しました。そのうち49%は動きの多い部位から出ていました。

この資料はレディエッセの全般的な安全性を良好と評価しつつ、結節を含む実際の副作用事例もあわせて記録しました。

カウンセリングでは成分・部位・目的を確認します

「コラーゲンブースター」という名前だけでは、どの成分を使うのか分かりにくいです。成分が異なれば、参照する研究も副作用も異なります。

診察室では次のように確認できます。

  • □ 「この施術に入る成分名は何ですか?」
  • □ 「私が受ける部位は承認を受けた部位ですか?」
  • □ 「しわを埋めることと肌のハリのうち、どの目的で施術しますか?」
  • □ 「結節ができた場合、どのように対応しますか?」

よくある質問

Q1. レディエッセは一般のフィラーですか、コラーゲンブースターですか?

CaHA微粒子をジェルに混ぜた注入型フィラーです。くぼんだ部分としわを埋めるために使い、肌のハリと肌が引き締まって見える変化も研究されているため、コラーゲンブースターと呼ばれることがよくあります。

Q2. ほうれい線に使えますか?

ほうれい線は米国承認の範囲に含まれる顔のしわです。実際に用いるかどうかは、しわの深さと顔の状態を見て決めます。

Q3. 首や腕にも使えますか?

首・腕・腹部などには臨床で用いられた資料がありますが、米国で承認された部位には含まれません。施術前に、当該部位の根拠と使用目的を確認する必要があります。

Q4. レディエッセで入れたCaHAは体内に残り続けますか?

CaHAは時間がたつと体内で分解される材料です。

Q5. 結節ができることはありますか?

まとめて分析した資料で最も多く報告された副作用は結節でした。ほとんどは外表には現れず、別の処置なしに消失し、動きの多い部位でよく報告されました。

結果・持続・適合の可否は、お一人おひとりの肌状態・年齢・生活習慣によって差があり、同じ結果をお約束することはできません。

施術には一時的な赤み・むくみなどの副反応が生じる可能性があり、禁忌事項がある場合もありますので、事前カウンセリングでご確認ください。

本記事は一般的な情報のご案内であり、個別の診療に代わるものではありません。ご自身の状態に合わせた診断・施術はカウンセリングでご確認ください。

根拠資料

  1. 米国FDA:PMA P050052, Radiesse Injectable Implant(顔面のしわ・しわの溝、2006)
  2. Kadouch JAほか(2017)、J Cosmet Dermatol: Calcium hydroxylapatite: A review on safety and complications(PMID 28247924)
  3. Galadari Hほか(2024)、Int J Dermatol: A systematic review of Radiesse® (calcium hydroxylapatite): evidence and recommendations for the body(PMID 38390986)

あわせて読む

成分、しわ、ハリ、安全に関する詳しい案内は、以下で続けてご覧いただけます。

#Radiesse#CaHA#カルシウムハイドロキシアパタイト#コラーゲンブースター#フィラー#施術ガイド#セリニック医院#FDA PMA

現在の状態に合う施術相談

現在の健康状態と過去の施術歴を確認したうえで、検討可能な選択肢と限界をご案内します。

予約