「笑っていなくてもほうれい線が気になりはじめました」
以前は満面に笑ったときだけ一瞬現れていたほうれい線が、いつの間にか無表情のときも刻まれているのに気づくと、複雑な気持ちになりますよね。Cellinique(セリニック医院)のカウンセリングでも、「ほうれい線を目立たなくするにはどうすればよいですか」というご質問をとても多くいただきます。
本日は、江南島山大路(トサンデロ)に位置するセリニック医院(Cellinique)の金健宇院長が、ほうれい線がなぜ生じるのかというメカニズムから、ケア・施術の選択肢、そしてご自身に合った方向性をどのように選ぶかまで、丁寧にご説明します。特定の施術を一択で勧める内容ではなく、ほうれい線というお悩みをどのような基準で解決していくかに焦点を当てています。
3行まとめ
1. ほうれい線は一つの原因ではなく、真皮コラーゲンの減少・中顔面脂肪層の垂れ下がり・上顎骨の吸収といった複数の層の老化が重なって深くなります。ある研究では、20代と30代のあいだで皺の長さが約2.8倍の差があることが報告されています。
2. ケアの選択肢は大きくフィラー(ボリューム補助)・コラーゲン刺激施術・スキンブースター・リフティングの4つに分かれ、原因に応じて組み合わせが異なります。
3. 効果・持続期間は個人差が大きく、副作用の可能性もあるため、「完全になくす」という表現よりも「原因に合わせた改善へのアプローチ」が正確です。事前カウンセリングで個別に評価します。
1. ほうれい線はなぜ生じるのか? — 一つの層ではなく、複数の層の問題
ほうれい線(鼻唇溝、nasolabial fold)は、鼻の横から口角へと続くシワです。多くの方が「肌が老化したからできた」とお考えになりますが、実際には皮膚表面の一層だけでなく、複数の層の変化が複合的に作用して深くなります。
- 真皮コラーゲン・皮膚の厚みの減少 — 加齢とともに真皮のコラーゲンや皮膚の厚みが徐々に減少し、シワが定着しやすい土台が形成されます。
- 中顔面脂肪層の垂れ下がり — 頬(マラー・頬骨下)の脂肪層が重力や支持組織の衰えによって下方へ移動することで、鼻の横に生じるくぼみがより目立つようになります。
- 上顎骨の吸収 — 中顔面の骨格、とくに上顎骨が加齢に伴って吸収されると、その上に乗る軟部組織を支える力が弱まり、ほうれい線がより深く見えることがあります。
- 光老化・生活習慣 — 紫外線の蓄積、喫煙、睡眠不足なども、コラーゲン構造に影響することが知られています。
そのため、同じ「ほうれい線のお悩み」でも、主にボリュームが失われた問題の方、垂れ下がりの比重が大きい方、肌のキメ・コラーゲンが先に気になる方というように、状況はそれぞれ異なります。初回カウンセリングで「何をするか」を決める前に「どの軸を優先して見るべきか」を一緒に整理する理由がここにあります。
研究によると、ほうれい線は真皮コラーゲン・皮膚の厚みの減少、中顔面脂肪層(マラー・頬骨下脂肪)の垂れ下がり、上顎骨を含む中顔面骨格の吸収が複合的に作用して深くなることが報告されています(Aesthetic Surgery Journal Open Forum 2025, PMC12322485)。同研究において、20代と30代のあいだで皺の長さが約2.81倍の差があり、上部は30〜50代にかけて徐々に、下部は40〜70代にかけて顕著に変化する傾向が報告されています。ただし、変化の程度・速度は個人の遺伝的背景・生活パターンによって異なります。
2. 「なくす」ではなく「原因に合わせてアプローチする」
まず率直にお伝えします。ほうれい線を「完全になくす」と断言することは難しいのが現実です。加齢に伴う自然な構造変化そのものをゼロに戻すことはできません。ただし、原因を分けて整理し、それぞれに合った方法を組み合わせることで、シワが深く見える程度や体感へのアプローチは可能です。
そのためCelliniqueでは、「ほうれい線=必ずフィラー」という一つの答えで対応することはありません。ボリュームが失われた方に肌のキメだけを整える施術を提案したり、垂れ下がりが大きい方にボリュームのみを補充したりすると、結果の安定性や満足度に差が生じることがあるためです。
3. ケア・施術の選択肢4つ(セリニック医院・Cellinique 提供範囲内)
ほうれい線のケアは、大きく以下の4つの方向性でお考えいただけます。どれか一方だけを選ぶというより、原因に応じて組み合わせるのが一般的です。
A) フィラー — 失われたボリュームを直接補助
ヒアルロン酸(HA, hyaluronic acid)フィラーは、くぼんだ部分にボリュームを補い、シワが折れ込む程度を軽減する方向性です。ほうれい線領域で最も多く研究されている選択肢の一つで、臨床的根拠が比較的豊富です。ただし、効果・持続期間は製品・注入量・個人の状態によって差があり、浮腫・内出血・結節などの反応が生じる可能性があります。
12件の無作為化対照試験・患者908名を統合したシステマティックレビュー・メタ分析において、ほうれい線へのヒアルロン酸(HA)フィラーの矯正効果と安全性が報告されています(Aesthetic Plastic Surgery 2018, PMID 29740661)。リドカインを配合したHAは注入時の疼痛軽減に有利であり、矯正効果・安全性はリドカイン含有の有無によらず同等水準と報告されました。浮腫・紅斑・内出血・掻痒・硬結などの反応は両群間で有意差は認められませんでした。効果・持続期間は製品・注入量・個人差があり、ご自身に適した選択肢は事前カウンセリングにてご確認ください。
B) コラーゲン刺激の方向性 — 時間をかけて土台を整える
皮膚のコラーゲン産生を促す方向性のアプローチです。Celliniqueで取り扱うジュベルック(Juvelook)などの選択肢がこれに該当します。ジュベルックはPDLLA(ポリ-D,L-乳酸)と非架橋ヒアルロン酸を配合した成分で、自己コラーゲン産生をサポートするとされています。すぐに補充する方式ではなく、時間をかけて段階的に体感する結果であるため、長期的な管理の観点でご検討の方に考慮されます。
ジュベルックはPDLLA+非架橋ヒアルロン酸(HA)成分で、韓国食品医薬品安全処(MFDS)の「組織修復用生体材料」分類における国内許可+欧州CEが確認されています(製造元:バイムグローバル、Vaim Global)。米国FDAの承認実績は確認されていないため、国内MFDS許可・CEの範囲のみご案内しています。コラーゲン産生を促す施術は効果が段階的で個人差が大きくなります。(出典:韓国MFDS · CE · Vaim Global)
C) スキンブースター — キメ・水分の土台を補助
ほうれい線周囲の肌のキメ・水分・弾力の土台をサポートする方向性です。Celliniqueで取り扱うリジュラン(Rejuran)はサーモンDNAに由来するPN(ポリヌクレオチド)成分をベースに、韓国食品医薬品安全処(MFDS)の医療機器許可を取得した組織修復用生体材料です。ほうれい線そのものを補充する施術というよりも、周囲の肌コンディションを合わせて整える補助軸として組み合わせられることが多いです。
リジュランはPN(ポリヌクレオチド、サーモンDNA由来)20mg/mL成分で、韓国食品医薬品安全処(MFDS)医療機器許可(許可番号 14-825、2014年、パマリサーチ、PharmaResearch)を取得した組織修復用生体材料です。部位・剤形によって選択肢が分かれるため、ご自身に合った剤形は事前カウンセリングにてご確認ください。キメ・水分・弾力の体感には個人差があります。(出典:韓国MFDS 医療機器品目許可 許可番号 14-825)
D) リフティングの方向性 — 垂れ下がりの軸を補助
頬・中顔面の垂れ下がりがほうれい線の大きな要因となっている場合、垂れた組織を引き上げるリフティングの方向性を合わせてご検討いただくことがあります。ボリュームを補う方向性とは性質が異なるため、「くぼみの問題なのか、垂れ下がりの問題なのか」を先に区別することが重要です。どの方式がご自身に合うかは、事前評価が必要です。
4. 一覧で確認:選択肢別の特徴
| 方向性 | 主にアプローチする原因 | 体感の傾向 | 検討される状況の例 |
|---|---|---|---|
| フィラー(HA) | ボリューム喪失によるくぼみ | 比較的早期のボリューム補助 | くぼみが深く感じる場合 |
| コラーゲン刺激(ジュベルック等) | 真皮コラーゲン・肌の土台 | 時間をかけて段階的に | 長期的な管理を希望する場合 |
| スキンブースター(リジュラン等) | 周囲のキメ・水分・弾力 | キメ・コンディションの補助 | 周囲の肌が乾燥・敏感な場合 |
| リフティングの方向性 | 中顔面の垂れ下がり | 輪郭・垂れ下がりの補助 | 頬の垂れでくぼみが深く見える場合 |
※ 上表は一般的なご案内であり、実際にどの方向性がご自身に合うかは事前カウンセリングにて個別に評価します。具体的な施術名・組み合わせはカウンセリングの段階でご案内します。
5. ご自身に合った方向性の選び方
ほうれい線のカウンセリングにお越しいただくと、Celliniqueでは通常以下の項目を一緒に整理します。これらが整理されないまま施術を開始すると、結果の安定性や満足度に差が生じることがあるためです。
- 主な原因の区別 — ボリュームの喪失か、垂れ下がりか、肌のキメ・コラーゲンか
- 既往の施術歴 — これまでのフィラー・リフティング・スキンブースターの施術歴と回復パターン
- 生活パターン — 紫外線曝露・睡眠・喫煙・ストレス
- 健康状態と既往歴 — アレルギー・血液疾患・自己免疫疾患・服用中の薬
- ケアの目標とダウンタイム — 短期的な改善重視か長期的な管理重視か、許容できるダウンタイム
この流れの中で、金健宇院長がご自身に合った方向性と優先順位を一緒に整理します。肌の老化の詳しいプロセスについて知りたい方はアンチエイジング総合ガイドを、弾力についてより深く知りたい方は肌弾力ケアガイドも合わせてご参照ください。
6. 安全基準と注意事項
ほうれい線に関する施術は種類が多様ですが、どの方向性においても共通して守るべき安全基準があります。この点は事前カウンセリングで必ず一緒に確認します。
施術前に必ずお知らせいただきたい事項
- 妊娠・授乳の有無(ご予定がある場合も)
- 服用中の薬(とくに抗凝固薬・抗血小板薬・免疫抑制薬)
- アレルギーの既往(とくにリドカインなどの麻酔成分)
- 活動性感染症・自己免疫疾患の既往
- 最近受けた他の施術(インターバル調整が必要な場合があります)
施術後に注意していただきたい点
- 一時的な浮腫・発赤・内出血などは個人差があります
- まれに感染・アレルギー反応・結節、フィラーの場合は血管関連の合併症が生じることがありますので、異常反応があった場合はただちにCelliniqueへご連絡ください
- 夜間・休日に強い浮腫・疼痛・視野異常・皮膚色の変化などがある場合は、119番または最寄りの救急外来をご利用ください
7. Celliniqueのほうれい線カウンセリングについて
Cellinique(セリニック医院)は、江南区島山大路(トサンデロ)に位置するアンチエイジング皮膚科クリニックです。ほうれい線のように複数の原因が重なる領域では、一つの施術の成功よりも原因を正確に分けてそれに合わせて設計するプロセスがより重要になることが多いです。
そのためCelliniqueでは、金健宇院長が初回カウンセリングから施術・アフターフォローまで直接担当する体制で運営しています。同じ担当医師が一貫してお客様の変化を追うことで、次回の施術や組み合わせの設計が自然につながります。江南島山大路という立地から、カウンセリング後の再来院・アフターフォローがしやすいという点も、継続的なケアが必要なほうれい線の領域では利点となっています。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. ほうれい線を完全になくすことはできますか?
加齢に伴う自然な構造変化そのものを「完全になくす」とお伝えすることは難しい状況です。ただし、原因(ボリュームの喪失・垂れ下がり・コラーゲンなど)を分けて整理し、それぞれに合った方法を組み合わせることで、シワが深く見える程度や体感へのアプローチは可能です。効果には個人差が大きく、同一の結果を保証することはできません。
Q2. ほうれい線には必ずフィラーが最善ですか?
そうではありません。フィラー(ヒアルロン酸)は失われたボリュームの補助に関する研究が豊富な選択肢ですが、垂れ下がりが大きい方や肌のキメ・コラーゲンが先に気になる方には合わないことがあります。原因に応じてコラーゲン刺激・スキンブースター・リフティングの方向性と組み合わせるのが一般的です。主な原因は事前カウンセリングで一緒に区別します。
Q3. フィラーはどのくらい持続しますか?
持続期間は製品・注入量・部位・個人の状態によって大きく異なるため、一律に「何ヶ月」と断言することは難しい状況です。臨床研究では24ヶ月時点まで効果を評価した事例もありますが、これは個人によって異なります。正確なご案内は事前カウンセリングでご本人の状態を確認したうえで一緒に整理します。
Q4. 施術するとすぐに変化が現れますか?
方向性によって異なります。フィラーのようにボリュームを補うアプローチは比較的早期に変化を感じることもありますが、コラーゲン刺激の方向性(ジュベルック等)は時間をかけて段階的に体感する結果です。「早期の変化」と「土台を整える長期管理」のどちらに重点を置くかによって、合う選択肢が変わります。
Q5. 副作用やリスクはありますか?
副作用がまったくない施術はありません。一時的な浮腫・発赤・内出血は個人差があり、まれに感染・アレルギー・結節、フィラーの場合は血管関連の合併症の可能性もあります。そのため事前カウンセリングで既往歴・服用薬・アレルギーを正確に確認し、異常反応時の対応基準を一緒にご案内します。
Q6. カウンセリングだけ受けることはできますか?
もちろんです。ほうれい線は原因を整理することから管理が始まりますので、カウンセリングでご自身の状態と方向性を確認するだけでも有意義です。施術実施の有無にかかわらず、カウンセリングのみをご希望の方は 02-6203-3434 またはカカオトークからお気軽にお問い合わせください。(カウンセリング費用については、お問い合わせ時にあわせてご案内します。)
まとめ
ほうれい線のケアは、「どの施術が一番よいか」から始まるのではなく、「私のほうれい線はどの原因が大きいのか」から始まります。ボリュームの喪失なのか、垂れ下がりなのか、肌のキメ・コラーゲンなのかを先に区別することで、初めて合った方向性が見えてきます。その基準を見つける作業は、最終的に事前カウンセリングで一緒に整理されるものです。
Cellinique(セリニック医院、江南島山大路)では、金健宇院長が初回カウンセリングから施術・アフターフォローまで直接担当しています。ほうれい線をどのように解決すればよいかとお悩みの方は、お気軽にカウンセリングをお申し込みください。
本コンテンツは一般的な健康情報の提供を目的としており、個人の診断・治療については必ず専門医にご相談ください。結果・持続性・適合性は個人の肌状態・年齢・生活パターンによって異なり、同一の結果を保証することはできません。施術には一時的な紅斑・浮腫などの副作用の可能性があり、禁忌事項がある場合もありますので、事前カウンセリングにてご確認ください。



