スキンブースターは、皮膚の中に材料を入れて水分と弾力に働きかける注射施術です。同じ名前で呼ばれますが、リジュラン(Rejuran)・ジュベルック(Juvelook)・プロファイロ(Profhilo)・Re2Oは入れる材料が異なります。選ぶときは人気順ではなく、いまの悩みが水分なのか肌理なのか弾力なのかを材料に合わせて尋ねることが出発点です。
3行まとめ
スキンブースターは一つの材料ではなく、PN・PDLLA・HA・hADMのように材料の異なる注射の集まりです。
リジュランは肌理、ジュベルックは水分とその後の弾力、プロファイロは水分、Re2Oは皮膚の骨格材料としてカウンセリングで分けます。
回数と間隔は製品ごとに異なり、妊娠・感染・アレルギー・服用薬は施術前に知らせる必要があります。
スキンブースターは材料の異なる注射の集まりです
韓国の研究チームがまとめた概観でも、スキンブースターは複数の生物学的材料を含む注射として扱われています。フィラーが輪郭の凹みを埋めるのに対し、スキンブースターは皮膚そのものの水分・肌理・弾力を対象にします。水光注射は浅く入れるヒアルロン酸注射の総称であり、製品名はさまざまです。
カウンセリングの最初の質問は「スキンブースターを受けますか」ではなく、「どの材料を入れますか」です。各製品の詳しい案内はスキンブースター総合案内で続きます。
四つの製品を材料で分けると
よく比較される四つの製品は順位をつける対象ではなく、何を入れるかで分かれます。日程の欄は各研究で用いられた例です。
| 製品 | 入れる材料 | カウンセリングで扱う変化 | 研究で用いられた日程 |
|---|---|---|---|
| リジュラン | ポリヌクレオチド(PN) | 肌理・しわの段階的な変化 | 目元の比較研究で三か月まで観察 |
| ジュベルック | ポリ-D,L-乳酸(PDLLA)と架橋していないヒアルロン酸 | 水分とその後の弾力 | 予備研究で4週間隔の二〜三回 |
| プロファイロ | 高分子・低分子ヒアルロン酸を熱で安定化 | 水分・皮膚の弾力 | 公開研究で一か月間隔の二回、四か月観察 |
| Re2O | 細胞を除去したヒト真皮の骨格(hADM) | 密度・弾力などの皮膚指標 | 比較研究で五か月まで観察 |
※ 表の日程は、研究が測定を終えた時点です。個人の計画は部位と製剤によって異なります。
リジュランの材料はPNです。PN注射を集めた文献検討では、しわ・肌理・弾力の変化を観察した研究がまとまっており、注射部位の軽い反応はおおむね長く続きませんでした。検討の著者のなかには、関連製品会社の教育役を担った人がいます。目元の比較研究はリジュラン ヒーラー案内で続けてご覧いただけます。
ジュベルックはPDLLAと架橋していないヒアルロン酸をあわせて入れています。予備研究では重大な有害事象の報告件数は0と集計され、製造元が研究費を負担しました。 製剤の詳しい案内はジュベルック案内をご参照ください。
プロファイロは熱で二つのヒアルロン酸を安定化した製品です。女性のみが参加した公開研究では、参加者のうち23%が注射部位の一時的な反応を経験し、この研究は製造元が研究費を負担しました。 成分の比較はプロファイロ案内で続きます。
Re2Oは生きた細胞ではなく、提供を受けた皮膚から細胞を取り除いた骨格材料を入れます。人を対象にした比較研究では重大な有害事象の報告件数は0と集計され、著者の1名は当該製品の開発顧問を務めていました。材料の説明はRe2Oスキンブースター案内で確認できます。
カウンセリングではこのように聞いてください
製品名よりも材料・回数・当日の反応を書き留めておくと、説明を照合しやすくなります。以下はカウンセリングでそのまま出せる質問です。
- □ 本日勧める製品の正確な名前と入れる材料は何ですか?
- □ その材料は、私の悩みである水分・肌理・弾力のどれに当たりますか?
- □ 何回、何日間隔で計画しますか?
- □ 当日の赤み・むくみ・あざは何日程度とみますか?
- □ 血液をサラサラにする薬・免疫抑制薬、最近の顔面注射は日程にどのように反映しますか?
施術当日と回復期間
四つの製品はいずれも注射です。麻酔クリームを塗ったあと材料を入れ、当日は注射部位が赤くなったり腫れたりすることがあります。回数と部位に応じて、カウンセリングで見積もりをご案内します。
| 時点 | よくみられる反応 |
|---|---|
| 施術直後 | 注射部位の赤み、むくみ、小さな隆起 |
| その後の数日 | あざが現れたり落ち着いたりする |
| 回復期間 | 化粧・サウナ・強い日光は製品説明書の基準に従う |
共通の注意事項は施術の安全案内で確認できます。
よくある質問
Q1. スキンブースターは痛みますか?
注射の痛みがあり、当日の赤み・むくみ・あざはよくみられます。麻酔クリームを塗って進める場合が多いです。
Q2. 何回受けますか?
ジュベルックの予備研究は4週間隔の二〜三回、プロファイロの公開研究は一か月間隔の二回でした。リジュランとRe2Oは製剤と部位によって回数が異なるため、カウンセリングで表の日程と実際の計画を照合してください。
Q3. 効果はどのくらい続きますか?
表に記した期間は、研究が測定を終えた時点です。その後の状態は当該資料では測定されていません。体感は肌の状態と生活のパターンによって異なります。
Q4. 複数の種類を一緒に受けてもよいですか?
材料が異なれば、順序と間隔を分ける設計を検討できます。同じ日に複数の注射を重ねるかは、回復と注射部位をみて決めます。最近受けた顔面注射もあわせてお知らせください。
Q5. 受けられないのはどのような場合ですか?
妊娠・授乳、施術部位の炎症、成分アレルギーがある場合は日程を延期します。血液をサラサラにする薬と免疫抑制薬は自己判断で中止せず、処方した医療者と相談したうえで日程に反映します。
結果・持続・適合の可否は、お一人おひとりの肌状態・年齢・生活習慣によって差があり、同じ結果をお約束することはできません。
施術には一時的な赤み・むくみなどの副反応が生じる可能性があり、禁忌事項がある場合もありますので、事前カウンセリングでご確認ください。
本記事は一般的な情報のご案内であり、個別の診療に代わるものではありません。ご自身の状態に合わせた診断・施術はカウンセリングでご確認ください。
根拠資料
- PMID 39544509 — スキンブースターが複数の生物学的材料の注射であるという概観、ジュベルックをPDLLA製品として分類。確認範囲: Europe PMC全文。設計上の限界: 総説であり、個別製品の効果を測る臨床試験ではない。著者の利益相反の宣言なし。
- PMID 39645667 — PN注射の文献検討。確認範囲: 抄録。設計上の限界: 含めた研究の質が低いか中程度、最適用法についての合意不足。著者のなかに関連製品会社の教育・顧問役を担った人がいる。
- PMID 31680395 — 精製PNフィラー(リジュラン)と他の材料の目元の左右比較。確認範囲: 抄録。設計上の限界: 目元に限定、観察三か月、対象規模が小さい。
- PMID 37969055 — ジュベルック(PDLLA+非架橋HA)予備研究、4週間隔の二〜三回、重大な有害事象の報告件数0。確認範囲: 抄録と方法の段落(製品名・組成)。設計上の限界: 予備研究、対照群のない前後比較。製造元(VAIM)の研究費支援。
- PMID 27713647 — プロファイロ(IBSA)公開研究。女性のみ参加、一か月間隔の二回、四か月観察、注射部位の一時的反応23%。確認範囲: 抄録 + Europe PMC全文(製品名・研究費)。設計上の限界: 公開・単一施設、対照群なし。製造元の研究費支援。
- PMID 32685528 — プロファイロの市販後安全報告。熱工程(化学試薬なしで安定化)、自発報告された有害事象は注射部位のむくみ・赤み・あざが主。確認範囲: 抄録。設計上の限界: 自発届出のため軽微な事例の漏れがあり得る。著者のなかに製造元の職員を含む。
- PMID 41828422 — 注入型hADM(Re2O関連)の左右比較、五か月観察、重大な有害事象の報告件数0。確認範囲: 抄録。設計上の限界: 頬の粗さがある成人、観察が五か月にとどまる。著者の1名が当該製品の開発顧問。
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出典
現在の状態に合う施術相談
現在の健康状態と過去の施術歴を確認したうえで、検討可能な選択肢と限界をご案内します。



