NovaStem幹細胞再生術は、何をする施術ですか?
NovaStemは、ご自身の体から細胞を採取し、幹細胞・免疫細胞・成長因子を選び集めたうえで、皮膚の再生が必要な部位に適用するセリニック医院(Cellinique)のシグネチャー施術です。 外部で作った物質を注入するのではなく、ご自身の細胞を整えて再び体内で使う方法であるため、拒絶反応が起きるリスクが低いという利点があります。
3行の要約
1. NovaStemは、ご自身の細胞から取り出した3つの再生要素をあわせて用いる複合施術で、採取→処理→適用の5段階で進みます。
2. 「幹細胞」という名前が付く施術はNovaStem・SVF系統のみであり、PRF(血液)・ダーマセル(ヒト真皮)は幹細胞施術ではありません — 名前ではなく原料で区分する必要があります。
3. FDA承認の有無は、プログラム名ではなく製品文書で確認する必要があります。
1. 原理:なぜご自身の細胞を使うのですか?
NovaStemの中核は、ひとつの成分ではなく3つをあわせて用いる点です。皮膚組織の再生に関与するとされる幹細胞、損傷した組織が回復するときに働く免疫細胞、コラーゲンが作られるのを助ける成長因子をご自身の組織から取り出して濃縮します。
これに加え、他人から得た材料や合成物質から生じうるアレルギーの心配からも比較的自由です。NovaStemは、取り出した細胞の活性が落ちにくいよう、処理段階を最小限に抑えたシステムを用います。
細胞で皮膚再生を助ける分野は、老化・創傷回復・炎症制御を中心に研究が盛んです。ただし国際幹細胞学会(ISSCR)が患者向けハンドブックで示すとおり、誰にでも用いることが認められた標準治療となっている領域は、まだ多くありません。施術を検討するときは、この二つをあわせて判断するのが正確です。
どのような場合に検討しますか?
NovaStemは、一つの症状を狙うよりも皮膚全体の回復力を高める側に重点を置いた施術です。弾力低下・細かいしわ・粗くなった肌理が同時に進む複合的な老化で検討対象となり、保湿や細かいしわの一つが主な関心であれば、リジュラン(Rejuran)・ジュベルック(Juvelook)のようなスキンブースター系統のほうがより単純な選択肢です。成分一つで足りる状態か、複合的なアプローチが必要な状態かが分かれ目です。
2. 施術の過程:採取から術後管理までの5段階
NovaStemは、ご自身の細胞を採取し、整え、適用する流れであり、セリニック医院の案内基準では次の5段階で進みます。
| 段階 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 事前カウンセリング・適合性評価 | 肌状態・病歴・服用薬の確認 | ここで施術の可否がまず決まります |
| 2. 自己細胞の採取 | ご自身の組織から施術用の原料を採取 | 採取部位・量は個人の組織状態によって異なります |
| 3. 細胞処理 | 幹細胞・免疫細胞・成長因子を選び集め、施術用に準備 | 手を加える工程を抑える最小操作の原則で細胞活性を保つ |
| 4. 施術の適用 | 局所麻酔またはクリーム麻酔の後に適用 | 麻酔方法は痛みの感じ方に合わせて選びます |
| 5. 術後管理 | 回復経過の確認、管理周期のご案内 | 異常反応時の連絡基準もあわせてご案内します |
ダウンタイムは1~3日程度が一般的で、施術直後の一時的な反応の多くはこの期間内に落ち着きます。人と多く会う予定がある場合は、施術日から3日程度の余裕を確保するほうが安全です。洗顔・メイク・運動を再開する時点は、適用部位と採取部位の状態によって異なるため、施術当日に受けた案内に従ってください。
3. 「幹細胞施術」という言葉は、どこまで正確ですか?
皮膚科の施術のなかには、「幹細胞」という名前が付いていても実際の材料はそれぞれ異なる場合があります。原料を見ると、生きた細胞を用いる施術と、そうではない施術に分かれます。
| 施術 | 原料 | 幹細胞の含有 |
|---|---|---|
| NovaStem | 自己細胞 — 幹細胞・免疫細胞・成長因子を選び集める | ○ 含む — 複合構成 |
| SVF自己脂肪由来幹細胞 | ご自身の脂肪組織から細胞成分だけを集めたもの(間質血管分画、SVF) | ○ 含む — 幹細胞が入った混合細胞群 |
| PRF | ご自身の血液 — 血小板を濃縮したもの | ✕ 含まない — 血小板ベース |
| ダーマセル(DermaCell) | ヒト真皮(hADM) — 細胞を除去した皮膚組織 | ✕ 含まない — 無細胞組織 |
同じ「自分の体から出た材料」でも、NovaStem・SVFは生きた細胞を用いる施術であり、PRFは血液成分を、ダーマセルは細胞を除去した組織の枠を用いる施術です。三つの系統の違いはNovaStem vs SVF vs PRF比較で、脂肪から得る細胞施術の構造は自己脂肪由来細胞施術のご案内で詳しく扱っています。
4. 施術前に、許可と根拠を確認する方法
細胞施術の許可は、「幹細胞」という大きな範疇ではなく、製品ひとつひとつ、そしてその製品をどの症状に用いるか(適応症)の単位で行われます。プログラム名が知られていることと、そこに使う材料がどの国でどの目的で許可されているかは、別の問題です。カウンセリングで次の3つを文書で確認すると、判断がしやすくなります。
- □ 正確な構成 — 用いる細胞・成分の正式名称、ご自身の細胞か他人のものか、採取・処理・保管の過程
- □ 許可の範囲 — その製品・処理方式が韓国国内でどの範囲で用いられるか。米国FDAの資料は米国の制度に関するものなので、韓国での許可は別に確認する必要があります
- □ 根拠と代替 — 期待する効果を支える根拠の水準、同じ目標で選びうるほかの施術
米国FDAは、承認した細胞・遺伝子治療薬の一覧を誰でも見られるように公開し、プログラム名だけで承認の有無を推測しないよう求める消費者向け案内もあわせて置いています。国際幹細胞学会(ISSCR)の患者向けハンドブックは、施術前に尋ねるべき質問の一覧を韓国語で提供しているため、上記のチェックリストとあわせて使うとよいです。
5. 副作用と、施術前にお伝えいただきたいこと
ご自身の細胞を用いる施術であるため拒絶反応のリスクは低いほうですが、副作用はあります。よくある反応は、施術・採取部位の一時的な腫れ・赤み・内出血であり、まれに感染・出血・アレルギー反応が生じることがあります。細胞を採取する過程がある施術なので、採取部位の管理も適用部位と同じく重要です。
事前カウンセリングで次をお伝えいただくと、安全な計画が立てられます。
- □ 病歴 — 感染症、免疫関連の疾患、血が止まりにくい体質
- □ 服用薬 — 血をさらさらにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)
- □ 妊娠・授乳の有無
- □ 最近受けたほかの施術 — 施術の間隔と順序を決めるために必要です
施術後に腫れ・痛みが強くなったり、熱感が続く場合は、我慢せずすぐに医療スタッフへご連絡ください。異常反応は早く確認するほど対応が簡単です。
よくある質問
Q1. NovaStemはFDA承認を受けた幹細胞施術ですか?
FDAの承認一覧は個別の治療用医薬品を扱い、NovaStemは医院の施術プログラム名であるため、その一覧に載る対象自体が異なります。一覧に実際に載っている細胞・遺伝子治療薬の多くは血液がんなどの特定疾患の治療薬であり、美容施術とは性格が異なります。
Q2. 自分の細胞を使えば副作用はないのではないですか?
副作用は生じえます。拒絶反応のリスクが低くなるだけで消えるわけではなく、採取・処理・適用の過程で感染・出血・痛み・内出血が現れることがあります。「自分の体から出た」という言葉は材料の出所を説明するだけであり、リスクがないという意味とは異なります。
Q3. SVFとNovaStemはどう違いますか?
原料と作り方が異なります。SVFはご自身の脂肪組織から集めた細胞成分(間質血管分画)をそのまま用い、NovaStemは自己細胞から必要な再生要素だけを選び濃縮して用います。生きたご自身の細胞を用いる点は同じです。
Q4. 効果はいつから現れますか?
施術直後というより、時間をおいて徐々に変化が現れる傾向です。施術直後は腫れ・赤みが先に見える回復期なので、変化があるかどうかはダウンタイムが過ぎたあとの術後確認で見るのが正確です。
Q5. 何回受ける必要がありますか?
決まった標準回数のある施術ではなく、肌状態・目標・生活パターンによって管理計画が変わる施術です。回数と周期は初回カウンセリングの適合性評価で医療者と一緒に決め、この評価で進行が難しいと判断された場合は、ほかの選択肢をご案内します。
結果・持続・適合の可否は、お一人おひとりの肌状態・年齢・生活習慣によって差があり、同じ結果をお約束することはできません。
施術には一時的な赤み・むくみなどの副反応が生じる可能性があり、禁忌事項がある場合もありますので、事前カウンセリングでご確認ください。
本記事は一般的な情報のご案内であり、個別の診療に代わるものではありません。ご自身の状態に合わせた診断・施術はカウンセリングでご確認ください。
根拠資料
セリニック医院であわせて確認する
現在の状態に合う施術相談
現在の健康状態と過去の施術歴を確認したうえで、検討可能な選択肢と限界をご案内します。



