レーザートーニングは、肝斑を一度で消す施術ではなく、低いエネルギーで回数を分けて色を薄くする反復施術です。パッケージで購入済みの回数よりも肌の反応を見て続けるか止めるかを決め、日焼け止めと外用薬を外すと色が再び上がりやすくなります。
レーザートーニングが肌にすること
施術者は、色素に付きやすい光を弱い出力で、広い面に何層も重ねます。止める地点は皮膚が剥ける場所ではなく、薄い赤みです。当日はチクリとした痛みとほてりがあり、表面を削らないため日常生活は続けられます。化粧は赤みが落ち着いてから乗せます。
肝斑は日光・ホルモン・遺伝が重なった慢性の色素です。色の粒は減っても、色をつくる細胞は残って再び色を上げるため、1クールで終わる場所というより数週間かけて薄くしていく場所です。より短いパルスのピコトーニングとの選び方は、ピコトーニングとレーザートーニングの比較に続きます。
肝斑・しみ・炎症後の痕では、計画が分かれます
鏡では茶色に見えても、原因はそれぞれ異なります。写真を持って同じトーニングのパッケージを買うのではなく、何が上がっているのかから分けます。
| 区分 | 肝斑 | しみ | 炎症後の痕 |
|---|---|---|---|
| 見た目 | 頬骨・額に広く、境界が不明瞭 | 点のように輪郭のはっきりした茶色 | ニキビ・傷の部位に残る |
| トーニングを用いるとき | 反復の低エネルギーが主に用いられる | 別の波長・別の出力が必要な場合が多い | 炎症が残っている間は延期 |
| 維持 | 日焼け止めと外用薬を並行する | 新しい斑点は日差しでさらに生じうる | 炎症が繰り返されると再び生じる |
※ 肝斑は外用の美白が基本であり、レーザーはその上に乗せる選択です。原因別の順序は肝斑の除去方法のご案内を参照してください。
何回受け、いつ止めるか
よくある計画は週1回または2週に1回、10回前後です。回数が増えるほどまだらな白い点も一緒に増えました。目標は10回ではなく、反応が止まる地点です。途中の写真を残し、色がこれ以上薄くならない、または白い点が見えたらその回で終えます。
費用を見るときも、1回単価より何回単位で区切る計画のほうがよいです。先に買った残りの回数のために反応を無視してさらに照射することが、白い点と再び濃くなった茶色のよくある背景です。
- □ 今の色は肝斑ですか、しみですか、炎症後の痕ですか?
- □ 今の周期では何回だけ行い、写真を残しますか?
- □ 白い点・まだらが見えたらすぐに止めますか?
- □ 外用薬と日焼け止めを同じ期間に並行しますか?
- □ 最近の強い日差し、妊娠、以前のレーザー反応を計画に入れましたか?
色を維持するために並行するもの
レーザーだけを繰り返すと、施術が終わったあとに色が再び上がる場合が多くあります。外用薬を並行すると、レーザーだけを用いるときより色が薄くなりやすく、副作用も少なくなります。肝斑の基本は毎日の日焼け止めであり、夏の屋外予定は夏の色素予防のご案内に合わせておきます。
ピーリングや他のエネルギー施術を同じ日に重ねると、刺激が重なって茶色がさらに濃くなることがあります。赤み・角質が落ち着いてから分けるほうがよいです。
施術後の反応と、止める合図
直後の反応はたいてい数日以内に落ち着きます。計画を変える合図は、広く広がる茶色と、点のように広がった白い斑点です。一度できた白い点は長く残ることもあるため、さらに照射して埋めません。
| 時点 | よく見られる反応 | 計画を変える合図 |
|---|---|---|
| 当日 | 薄い赤み、ほてり、むくみ | 1日以上続く強いほてり |
| 数日 | 角質、つっぱり | 広く広がる茶色 |
| 以降の回 | 少しずつ薄くなる | まだらな白い点 → 直ちに中止 |
肌の色が濃いほど、施術後に茶色がさらに濃くなる、または白い点が残るリスクが大きくなります。最近強い日差しを受けた肌、すでに白い点がある肌、炎症が残っている肌は施術を延期します。
よくある質問
Q1. レーザートーニングは痛いですか?
施術中にチクリとした痛みがあり、直後のほてりは短く過ぎることが多いです。表面を剥がないため、翌日の出勤・予定を空ける必要は少ないです。ほてりが1日以上続く場合は、次回の出力を下げます。
Q2. レーザートーニングは何回受けますか?
あらかじめ10回を買って埋めるより、何回単位で区切って写真を照合します。変化が止まる、または白い点が見えたら、残りの回数が残っていてもその周期で止めます。
Q3. レーザートーニングの効果はどのくらい続きますか?
施術が終わっても肝斑は再び濃くなりやすいです。数か月以内に色が戻った場合が多く、レーザーだけを用いたあとはなおさらです。維持は日焼け止めと外用薬が担います。
Q4. 外用薬・他の施術と一緒に受けてもよいですか?
外用の美白はレーザー期間と重ねて使っても構いません。同じ日に強いピーリングを乗せる場合だけ刺激が重なるため、赤みが落ち着いてから延期します。
Q5. どのような肌ではレーザートーニングを延期しますか?
最近のタンニングや強い屋外露出、すでにできた白い点、ニキビ・皮膚炎が残っている部位は延期します。肌の色が濃い顔ではエネルギーをさらに下げ、間隔も広げます。
結果・持続・適合の可否は、お一人おひとりの肌状態・年齢・生活習慣によって差があり、同じ結果をお約束することはできません。
施術には一時的な赤み・むくみなどの副反応が生じる可能性があり、禁忌事項がある場合もありますので、事前カウンセリングでご確認ください。
本記事は一般的な情報のご案内であり、個別の診療に代わるものではありません。ご自身の状態に合わせた診断・施術はカウンセリングでご確認ください。
根拠資料
- Lee YSほか(2022)、Medicina (Kaunas): The Low-Fluence Q-Switched Nd:YAG Laser Treatment for Melasma: A Systematic Review(PMID 35888655)
- Cervantes Jほか(2023)、Dermatol Surg: Efficacy and Safety of Low Fluence Nd:YAG Laser Treatment in Melasma: A Meta-Analysis and Systematic Review(PMID 36533794)
- Wattanakrai Pほか(2010)、Dermatol Surg: Low-fluence Q-switched neodymium-doped yttrium aluminum garnet (1,064 nm) laser for the treatment of facial melasma in Asians(PMID 20298254)
- 肝斑に対するレーザー治療のシステマティックレビュー・メタアナリシス(2022、PMID 35122202)
- Wong Yほか(2015)、Ann Dermatol: Hypopigmentation Induced by Frequent Low-Fluence, Large-Spot-Size QS Nd:YAG Laser Treatments(PMID 26719647)
- Sarkar Rほか(2023)、Indian Dermatol Online J: Topical and Systemic Therapies in Melasma: A Systematic Review(PMID 38099013)
あわせて読む
現在の状態に合う施術相談
現在の健康状態と過去の施術歴を確認したうえで、検討可能な選択肢と限界をご案内します。



